Over Line~君と出会うために
「貴樹?」
「うん。……起きてた?」
「……もう少ししたら、寝ようと思っていたところ。……そっち、は?」
「今、シャワーを浴びて出てきたところ。これから、寝るつもりだった。そしたら、彩からメールが来ていたから……」
「ねえ、これから来られない?」
急に言われた誘い文句に、言葉に詰まる。
「……ごめん」
わずかな沈黙の後にそう告げて、唇を噛む。
貴樹の答えに本格的に黙り込んでしまった彩は、一体、何を考えているのだろう。顔の見えない電話での会話では、その真意を掴むことなどできるはずもない。
「そう。来られないの」
電話という手段においては長すぎる沈黙の末に、彩はそう聞き返してきた。
「うん。……起きてた?」
「……もう少ししたら、寝ようと思っていたところ。……そっち、は?」
「今、シャワーを浴びて出てきたところ。これから、寝るつもりだった。そしたら、彩からメールが来ていたから……」
「ねえ、これから来られない?」
急に言われた誘い文句に、言葉に詰まる。
「……ごめん」
わずかな沈黙の後にそう告げて、唇を噛む。
貴樹の答えに本格的に黙り込んでしまった彩は、一体、何を考えているのだろう。顔の見えない電話での会話では、その真意を掴むことなどできるはずもない。
「そう。来られないの」
電話という手段においては長すぎる沈黙の末に、彩はそう聞き返してきた。