ひだまりHoney
『酷いなぁ、電話を切ろうとするなんて』
「なんで私の番号を知ってるんですか?」
『知ってて、当たり前だろう』
「当たり前じゃないです!」
スピーカーを通して「いらっしゃいませー」と元気な声がした。
どこかの店の中から電話をかけているようだ。
『やっと火曜日から、私の元に戻ってくるんだね』
「いえ! 私は次も大田原さんの手伝いをすることになりました」
駅前のコンビニの扉が開いた。
『なんだって!?』
そして電話の向こうから「有り難うございました」と声が聞こえてきた。
血の気が引いていく。
電話から聞こえる声と店員の声が重なったのだ。
「係長……もしかして……」