ひだまりHoney

早くこの場を離れたいのか、引っ張る力がとても痛かった。

しかし私だってこのまま連行されるつもりはない。この場に留まるべく抵抗する。

「珠洲! 君も、俺と離れて気がついたはずだ。やっぱり僕たちは近くにいるべきだと。妻とは別れる。だから真剣に交際を」

飛び出した爆弾発言に呆気にとられたその瞬間、紺野さんの手が係長の手を捻り上げた。

「……いや、それなら。やっぱり俺が聞きますよ」
「ぐっ、離せ紺野。だから、君は関係ないと」

私はやっと係長の手から解放された。

二人から距離を置こうとしたのだが、何故か紺野さんの手に私は捕まってしまう。

肩に手を乗せられ、そのまま彼に抱き寄せられた。

「いい加減気付いてくれませんかね。なんで俺がここまで彼女を庇うのかを」

< 218 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop