ひだまりHoney
早くこの場を離れたいのか、引っ張る力がとても痛かった。
しかし私だってこのまま連行されるつもりはない。この場に留まるべく抵抗する。
「珠洲! 君も、俺と離れて気がついたはずだ。やっぱり僕たちは近くにいるべきだと。妻とは別れる。だから真剣に交際を」
飛び出した爆弾発言に呆気にとられたその瞬間、紺野さんの手が係長の手を捻り上げた。
「……いや、それなら。やっぱり俺が聞きますよ」
「ぐっ、離せ紺野。だから、君は関係ないと」
私はやっと係長の手から解放された。
二人から距離を置こうとしたのだが、何故か紺野さんの手に私は捕まってしまう。
肩に手を乗せられ、そのまま彼に抱き寄せられた。
「いい加減気付いてくれませんかね。なんで俺がここまで彼女を庇うのかを」