ひだまりHoney
肩に乗った手を振り払おうとするけれど、何度払い落としても、その汗ばんでそうな手は私に伸び、触れてくる。
その度に、係長の体温が伝わってきて、背筋が震える。
私にとって、この体温は受け入れられないものだ。
「日曜日にこんな所までご苦労様です、上田さん」
走り寄ってきた紺野さんが、苦々しい声音を発した。
「紺野君! また君か……本当に私の邪魔ばかりする」
「手を離してください。平加戸、嫌がってますよ。見て分かりませんか?」
「私は彼女とゆっくり話がしたいんだ」
話すことなんて何もない。
「何の話ですか? 俺が聞きますよ」
「君に話などない。行こう、珠洲」
係長の手が肩から離れ、私の腕を掴む。