ひだまりHoney
「何を色々買ってきたのかと思ってたけど……いきなり連れてきてゴメンな。一度家に帰って、準備くらいさせてあげれば良かった……でも」
じっと見下ろされていた瞳が、ふいに熱を帯び始める。
色香に体と心が反応する。
「もうっ、紺野さん! 色気を小出しにするの止めて下さい!」
「色気って……俺が?」
「そうです!」
「それは珠洲の方だろ?」
「え?」
呟かれた言葉と共に、彼の視線が下がっていく。
そしてぴたりと停止したのは、シャツワンピースの裾の部分。
太ももと布地の境界線となっている辺りだ。
「……寝ているときに捲れ上がってたりしても、見て見ぬ振りして下さいね」
横に立つ彼の両手が、私の肩を抱きよせるように絡みついてきた。
「寝てる時は着てないから、大丈夫」
耳元での発言に、鼓動が跳ね上がる。
「珠洲」