ひだまりHoney
苦々しい顔をしながら、セミダブルくらいはあるだろうベッドに紺野さんは腰を下ろす。
ベッドという場所に腰を下ろすことに躊躇いはあった。
けれど、難しい顔をし考え込んでいる彼の様子の方が気になってしまって、私は彼の隣へと移動した。
「どうしたんですか?」
「……晃が」
私にスマホが差し出される。
それを受け取り画面を覗き込み……私は瞬きを繰り返す。
『それから、ずっと一緒だった晴暉と離れるのも寂しいですし、引っ越し先は出来るだけ近いところで決めましょう……町内とか同じマンションとか、いっそ二世帯住宅を建ててしまっても面白いですね』
どこまでが本気なのかと苦笑すれば、紺野さんからも笑い声が聞こえてきた。
「アイツね、ああ見えて、結構な寂しがり屋なんだよ……でも二世帯って。区切っても、晃のことだから好きなように出入りするだろうし、それに木村も巻き込まれて、気がつけばいつも四人一緒って事になるぞ」