理想の恋愛関係
優斗君の事は考えない様にして毎日を送った。


仕事に力を入れ、積極的に営業活動したり、人脈作りに励んだり。


ふとした瞬間に胸は痛くなったけど、一度思い切り泣いたせいかなんとか平常心を保っていられた。


優斗君の事を忘れていく。


少しずつ、痛みも無くなるはず。


そうやって過ごしていたある日、登録していない番号からの着信が入った。


「……え?」


登録されて無い番号でも、すぐに分かってしまった。


アドレスを消しても、記憶からは削除されていなかった。


……優斗君!


一体どうして?


優斗君の方から電話して来るなんて……。


震えそうになる声を抑え、応答した。
< 123 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop