理想の恋愛関係
二ノ宮家は2階建ての古い洋館だった。


趣の有る建物を眺めながら、広い中庭を歩いていると、遠くに小さな離れが建っているのが見えた。


誰かが住んでいるのだろうか。


二ノ宮家には、住み込みの使用人は居ないと聞いた気がするけれど。


そんな事を考えながら玄関にたどり付くと、優斗君のお母さんが出迎えてくれた。


「こちらでお待ちください」


優斗君のお母さんは、私を1階の広い応接間に案内してくれた。

中には優斗君の姿は無かった。


「あの……優斗君は?」

「今、支度をしています」


私の問いかけに、お母さんはあまり表情の無い顔で短く答えると、足音を立てずに部屋を出て行った。
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