理想の恋愛関係
それからしばらくして、応接間の扉が開いた。


彼のお母さんとが相手をしてくれていたけれど会話は弾まず気まずい時間を過ごしていたから、ホッとして勢い良く振り返った。


「お待たせしました」


いつもと変わらない笑顔にホッとする。


無理に押しかけて来たから怒っていないかと、内心少し心配していたから。


「優斗君今日は無理言ってごめんなさい、予定有ったみたいなのに、大丈夫だった?」


そう問いかけると、優斗君は優しく微笑みながら言った。


「調整がついたので」

「良かった、駄目だったらって心配してたのよ。それで……」

「そろそろ出ないと」


優斗君は腕時計に目を遣りながら、私の話を遮り言った。


「あっ、そうね急がないと」


今日は優斗君と会う口実に、鈴香の家で開かれるパーティーに同伴して欲しいと言っていた。


遅れても問題無いけれど、優斗君には大事な集まりだと言ってある。


話し合うのは後にして、とりあえず鈴香の家に向かう事にした。


「そういえば、今日はどんな集まりなんですか?」


二ノ宮家の車に二人で乗り込むと、すぐに優斗君がそう聞いて来た。
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