理想の恋愛関係
「遅かったな。逃げたのかと思って焦ったぞ」


席に戻った途端に兄に言われた。


兄を睨み、椅子に座った。


こんな見合話持って来た兄を恨んでしまう。


早く終わらせて帰りたいと思った。


「おい、もっとにこやかにしろ。感じ悪いと思われるぞ」


結構な事だと思った。


「緑も会えば気に入る。相手は誠実な人柄で仕事も出来る、年が少し上だがまあ許容範囲だ。
以前のように年下よりはいいだろ?」


ちっとも良くない。


不満だらけのまま座っていると、ついに見合い相手がやって来た。


気持ちを切り替え、とりあえずは笑顔で迎えようとした私は、見合い相手の姿を見て内心悲鳴を上げた。


推定体重三桁。


笑顔の見合い相手は、夏でもないのに汗だらけで、ふうふうと荒い呼吸をしていた。
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