理想の恋愛関係
一瞬心が折れそうだったけれど、直ぐに立ち直り笑顔を浮かべながら言った。


「そんな事無いですよ。素敵な花壇が作れると思いますよ。
それにあまり広すぎると手入れも大変だし、丁度良い広さだと思います」


楽しい会話は、やっぱり前向きでないと。


何でも良い方に考えれば自然と笑顔が……そう思ったけれど、


「花は好きで、前の家では花壇を作ってたんだけど……ここの家じゃ……やっぱり前の家じゃないと」


正反対の後ろ向き発言が返って来た。


しかも過去を振り返りまくり。


なんだか……お母さんは本当に暗い。


優斗君の前でもいつもこんな感じなのだろうか。


そうだとしたら、優斗君はかなり大変なんじゃないかと思った。


優斗君が心配になった。


一緒に住んでる人がいつも後ろ向きで暗かったら、疲れてしまうと思う。


今日、私を呼んでくれたのも、優斗君も少しでも環境を変えたいと思ったからかもしれない。


そうだとしたら、今日くらいは私が頑張って少しでも二ノ宮家を明るくしなくては。


そう決意をして、乗り気じゃないお母さんに次々に話しかけた。
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