理想の恋愛関係
週末だと言うのに、作業は夜遅くまでかかってしまった。


ようやく終わってマンションに帰り着いた時は、深夜12時を回っていた。


優斗君に電話したかったけど、こんな時間じゃ迷惑になるかもしれない。


ガッカリしながら、バッグをソファーに放り冷蔵庫を開けた。


ミネラルウォーターを取り出そうとすると、買い置きのブロックベーコンが目に入った。


……さっき鈴香と宅配ピザを食べたけど……少し迷ってからベーコンを取り出し、手早く準備をする。


ベーコンを見ていたらカルボナーラを食べたくなってしまった。


遅くまで頑張ったから、夜食も必要だ。


深夜のキッチンでパスタを茹でながら、優斗君と吉澤留美の事を考えた。


どうすればいいんだろう。


相手は優斗君と同じオフィスで働いていて、殆ど毎日顔を合わす事が出来る。


その気になればチャンスはいくらでも有りそうに思える。


優斗君は漫画の見過ぎって言っていたけど、実際社内恋愛って多そうだし。


彼女の相談って何なのだろう。


男は頼られるのに弱いらしいから、何度も相談されたら優斗君だって彼女を気にするようになるかもしれない。


いっそのこと、私が優斗君に何か相談するとか。


私の悩み……優斗君がなかなかその気になってくれない事。


……駄目だ。


本人に相談出来る訳がないし、きっと相手にして貰えない。


もっと盛り上がる可哀想な守ってあげたくなるような悩み。


……いくら考えても全く無い。


私から相談は断念するしか無さそうだった。
< 250 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop