理想の恋愛関係
どうしたものか……考えながらぼんやりと鍋を見ていると、ソファーに投げたバッグから着信のメロディーが流れて来た。


この音は……優斗君!


火を止めて、大急ぎで電話を取りに行く。


「も、もしもし」

「緑さん、遅くにごめん。
今、大丈夫?」

「もちろん大丈夫! どうしたの?」


勢い込んで言うと、優斗君は少し気まずそうな口調で言った。


「緑さん、明日時間取れないか? ちょっと頼みたい事が有るんだ」


頼み?
優斗君が私に?!


こんな事初めてかもしれない。


素早く頭の中で予定を確認する。


ええと、明後日は鈴香のブライダルの仕事のヘルプが有るから……、

「明後日は仕事だけど、明日なら大丈夫!」


そう答えると、優斗君はホッとした様子で言った。


「良かった。実は取引先の集まりに呼ばれていて、女性の同伴者が必要なんだ」


ど、同伴?


正式なパーティーのパートナーに私を選んでくれたと言う事?
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