理想の恋愛関係
3時過ぎにお母さんがリビングに来たので、持って来たアップルパイを三人で食べた。


それから花壇について話をして、気付けばあっという間に夕方になっていた。


あまり長居をしても悪いので、帰る事にした。


挨拶をして玄関に向かう私を優斗君が送ってくれた。


「今日はありがとう。母さんも楽しそうだったよ」

「私も楽しかった。また来てもいい? 迷惑じゃ無かったら」


さり気なく次の約束を確保する。


優斗君は嫌な顔もしないで頷いてくれた。


「ああ、緑さんが来ると明るくなるし助かるよ」


ああ……もう幸せで倒れてしまいそう。


クラクラする私に、優斗君は更に追い討ちをかけて来た。


「緑さん、明後日、仕事帰りに食事に行かないか?」

「えっ?!」


食事?
仕事帰りに?


「ああ。いろいろ助けて貰ったからお礼もかねて……以前、緑さんが好きだって言ってた店が有っただろ?」

「え……もしかしてPホテルの?」

「ああ、そこで食事しよう」


……嘘。
信じられない。


Pホテルのレストランと言えば、高層階に有り、360度の夜景が見える最高にロマンチックなレストラン。


そんな所で優斗君と2人っきりで食事なんて……まるで……まるで……、

「デートみたい」


思わず口に出してしまった私に、優斗君はクスリと笑って言った。


「そうだね」


……本当に失神しそうになった。
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