【完】★☆恋愛パスポート☆★
「おはよう、和真」

「おはよう、奈々」

今日も和真はいつものように、家まで迎えに来てくれた。


私は本当に今日で消費期限が切れると思うと悲しくなった。


でも、和真の純粋な笑顔を見ると、そんな不安な気持ちも吹っ飛んだ。


「おい、奈々、そういえば。俺、お前に渡したいものがあるんだ・・・・」

「えっ、何?」私は聞いた。

「今日の、放課後な。」


「あ~私、今日は用事があって、部活行けないんだ・・・・」


私は、今日の5時までに、「恋愛パスポート」を返却しなければならない。



「そっか・・・じゃあ昼休み、屋上では、会える?」和真が言った。

「うん、それなら、大丈夫。」私は、答えた。
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