【完】★☆恋愛パスポート☆★
「だから、俺は仕事してたんだ。関係ない。」

輝の大きな声が聞こえる。


私はそっと寝室からでて、玄関を覗いた。


すると、私のとこに来た刑事2人が、輝に任意同行を求めていた。

輝はひどく嫌がっていた。

私は、思わず輝の元に駆け寄った。

「あれ、君は親友だったよね?」1人の刑事が言った。

「これで、3人繋がったな・・・」もう1人の若い刑事が言った。

「奈々、お前はここにいろ。大丈夫だから。」

輝は私がいたからか、しぶしぶ警察に連行された。

「わかった。私、心配だからここで、待ってる。」


そう言って私は輝の家で、不安と恐怖でいっぱいになりながら、

震えながら、桃華の死を思い出していた。


すると、1時間もしないうちに、輝が帰ってきた。


「あ~疲れたな・・・・・わあ~なんでお前いるんだ・・・・」

「えっ、待ってるって言ったでしょ。大丈夫だった?」

「あ~あ~ああ、大丈夫、わりい、俺、シャワー浴びるわ・・・いいか?」

「うん、いいよ。」



私は再び、輝を待っていた。










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