【完】★☆恋愛パスポート☆★
「ピンポーン」


部屋の中からは、青白い顔をして辛そうな猛が出てきた。

「悪いな・・・せっかくのデートだったのに・・・」

「大丈夫、とりあえず、横になってて。薬飲んだ?」

「いや、なくて・・・」

「薬買ってきたから、おかゆ食べたら飲もうよ。」

私はそういうと、レトルトだが、おかゆの準備をした。

そして、猛に一口ずつ食べさせ、薬を飲ませた。

猛は「奈々、横にいてくれ。」そう言った。

「うん。」

私は猛の横に寝て、ずっと寝顔を見ていた。

綺麗な整った顔だな。俳優になんてすぐなれそうなのに・・・


そうしているうちに私もすっかり寝てしまった。
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