【完】★☆恋愛パスポート☆★
駅に着くと、

今日も「奈々、奈々」みんなが振り向くくらい大きな声で、

奈優は、私を待っていた。


例の駅員さんも「おはようございます。」と笑いながら、

私に声をかけた。


「奈優、おはよう。」

「奈々、おはよう。」そういうと、先輩はすぐに私の腕を引っ張り左手をつないだ。

「なんか、うれしい。堂々と歩ける。」奈優はとても嬉しそうに答えた。

「はい、私も、うれしいです。」と言うと、



いきなり、後ろから、私の腰にカバンをあててきた奴がいた。

「痛いっ・・・」


「お前ら、気持ちわりいんだよ。」私も奈優も知らない人・・・・


3年生かな?・・・・・


すると、「私達、付き合ってるの、何か文句ありますか?」奈優が言った。


「げっ・・・2人ともレズかよ。きもい。頭おかしくねぇ。」

そういうとそいつは、そのまま走っていった。


確かに、傘を差しながら、手をつないでいたのは、かえって目立ったかもしれない。
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