理想の恋愛
「あ、そういえば用意終わったの?」


すっかり忘れてた。


「あぁ、そうだ。
お前、風呂あどうするつもりなんだ?」
「え?
お風呂?」
「あぁ、流石に俺まで麗の家の風呂に入るわけにはいかないだろ?」
「え?なんで?
別にいいよ?
ママも許可してくれたし。
それに・・・」


そこまで言うと麗の顔が急に赤くなる。


「それに?」
「それに、ママが実と一緒にお風呂にゴニョゴニョ・・・」


麗の声はだんだん消え入っていた。
あのおばはんは何を実の娘に吹き込んでるんだ。

「一緒は却下するが、とりあえず風呂は借りる」


話がまとまったところで俺は再び自室に戻る。


この時、すでに小屋の件については忘れていた。



とりあえず一通り用意を終えた俺は荷物を持ってリビングに向かった。

麗はテレビを見ながら大あくびをしていた。


女子力もへったくれもあったもんじゃないな。


そんなことを思いながら麗に声をかける。


「おい、麗。
行くぞ。」
「あ、うん」

相変わらず眠そうに返事をする麗。


俺と麗はそのまま家を後にした。

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