理想の恋愛
してやったりといった顔で仁王立ちしていた明香だったが、「変な茶々を入れてやるな」と、保護者の秀に連行されていった。もちろん俺と秀からの制裁を浴びせてだ。


「うっ、ピーマン…」
「お前、まだピーマン嫌いなのかよ」
「だって苦いんだもん」
「しょうがねぇな…ほらこっちに入れな」
「やった! お礼に食べさせてあげる! はい、あーん」


-なんの羞恥プレイだ?

 またもや男子の殺気が俺に突き刺さる。どうやら女子人気ランキングトップ3の実力は伊達じゃないようだな。

 -こんな中ほんとにあーんなんかしたら俺はどうなるんだ?極刑は免れそうにないな…。


「そんなサービスはいらんから普通にこっちに入れろ」
「ぶぅ…。しょうがないな…」


 -何が仕方ないんだ。こっちは命の危機にさらされてるんだぞ?


 そんな感じにはたから見たらただのリア充にしか見えないようなやり取りをしながらお昼を済ませるのだった。
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