理想の恋愛
とりあえず、俺は明日の学校の用意も含めて泊まる準備をするために自分の部屋に向かった。
麗に部屋を探られるといろんな意味でまずいので、麗はリビングで待たせておく。


「えーっと、あとは何がいるかな?」


歯ブラシ、着替え、携帯、充電器、学校の用意。
ここまで用意した時にふとお風呂の事を思い出した。
『そういえば、あいつお風呂はどうするつもりなんだろ・・・。』


俺はお風呂の確認をするためにリビングに向かった。

「おい、麗ー、お風呂はどうする・・・」


そこまで言いながらリビングに入る
が、
麗の姿が見えない。


「あれ?
おい、麗ー!」


名前を呼ぶが返事がない。


『ったく、あいつどこに行ったんだ?』


とりあえずトイレを確認するが、いない。


他に麗が行きそうな場所・・・あっ!
俺は、あわててリビングから庭に出た。

庭には俺が小学校に入学した時に親父が作ってくれた小さな小屋があった。
今はその小屋はほとんど使われていないが、昔は麗や和磨でよくその中で遊んでいた。

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