BABY BABY


思わず笑ってしまった。

「いや…謝る事じゃない。嘘で何よりだよ。クラスで話す前で良かった」
『そう…ですよね』

本当に良かった。
少しでもクラスの奴らを疑ってしまって申し訳ない。早くクラスに行って、バレーでもサッカーでも好きなものをやらせよう。

「で、他に何か…」

ふと思った。
いじめが原因でないなら、どうして城島は学校に来ない?

「そうだよ。じゃあどうして城島さんは学校に来ないんだ?」
『…それは……』

凛は口ごもってしまった。耳を澄ませると、しくしくと泣いている声がする。

「……城島?」

『…先生……たすけて……』








電話は切れてしまった。

< 27 / 66 >

この作品をシェア

pagetop