空と海
「これ、持って先に屯所に帰って来れ!!!!」
俺は、平隊士にそう言って隊服を渡すと一気にに永久の方に駆けた。
「お、沖田組長!!?」
平隊士は慌てて俺の隊服を受け取ると、驚きの声をあげる。
走れ走れ走れ走れ走れ!!!!!
人混みをかき分けて、永久を探す。
あの日からずっと思ってた。
会いたい……。
会って、また抱きしめたい…と。
沢山の人混みの中に、見覚えのある後ろ姿がある。
永久ッ!!!!!!。
直感で永久だと思った。
そして多分、この時を逃したらいけない気がした。
「永久!!!!!」