空と海
「うッッ...ゴホッ....ッッ、ゴホッゴホッッ」
いきなり強い咳が出て、血を手だけに抑えられず、畳に血が落ちる。
ヒューヒューと嫌な音をたてる喉。
身体が重く苦しい。
急いで薬に手を伸ばそうとするがそのままあっけ無く倒れてしまう。
ふと、空を見ると清々しいほど青く、そして綺麗で、貴方の色に染まっている
あの”誠”の文字が書かれた浅葱色の旗
あの旗に憧れていた
あの色に染まってみたかった
貴方の色に...なりたかった
ザワァ、と吹気抜ける風で桜がヒラリヒラリと散ってゆく
この時直感的に分かった。
私死ぬんだ。