Last Mission
突然
肩を押された。
「…っ」
思わず反射的に目をつむったが、
すぐ後ろに控えていた椅子が私を支える。
そして目を開けて顔を上げた次の瞬間には
「…っ!!」
有沢千景の顔が
すぐ目と鼻の先にあった…。
「な…!」
思いもよらぬ至近距離に、
体中に大きな衝撃が駆け抜けていく。
同時に体が、反射的に彼との距離を取ろうとしたけれど…
言うまでもなく、椅子に座ってる状態で後ずさることはできない。