その指に触れて
「ていうか、襲いそうだったんなら、さっさと襲って欲しかった」
「俺が許せなかったの。晃彦のこともあったし、万が一って考えたらどうしても無理だった」
「それ、いつでも心配だから」
「万梨ちゃん、そういえば妊娠しなかったね」
「うん。よかった」
「よかった。……ねえ、万梨ちゃん」
「何?」
遥斗の顔があたしの横にくる。髪の毛が頬に当たってくすぐったい。
手が頬に触れている反対側に顔がきて、あたし達は必然的に見つめ合った。
「好きになっちゃったから、仕方ないね」
「ん……」
「すげー勝手だけど」
「うん……」
「今かなり、万梨ちゃんに欲情してる」
遥斗の瞳が熱っぽく潤んでいた。
手が伸びてきて、あたしのメガネが外される。
「見える?」
「こんなに近かったら、見える」
「万梨ちゃんが、欲しい」
そう言った遥斗があたしの肩に頭を乗せる。
「酔ってる?」
「まだ正気だから」
「……怪しい」
「万梨ちゃんが怖がってるのはわかってるんだけど」
「遥斗」
「ん?」
「あたしを、遥斗のものにして」
その途端、遥斗が顔を上げた。その頬に触れる。
「万梨ちゃん……」
「遥斗の好きにして」
途端に遥斗の頬が紅潮する。あたしもなんだか恥ずかしくなった。
「俺が許せなかったの。晃彦のこともあったし、万が一って考えたらどうしても無理だった」
「それ、いつでも心配だから」
「万梨ちゃん、そういえば妊娠しなかったね」
「うん。よかった」
「よかった。……ねえ、万梨ちゃん」
「何?」
遥斗の顔があたしの横にくる。髪の毛が頬に当たってくすぐったい。
手が頬に触れている反対側に顔がきて、あたし達は必然的に見つめ合った。
「好きになっちゃったから、仕方ないね」
「ん……」
「すげー勝手だけど」
「うん……」
「今かなり、万梨ちゃんに欲情してる」
遥斗の瞳が熱っぽく潤んでいた。
手が伸びてきて、あたしのメガネが外される。
「見える?」
「こんなに近かったら、見える」
「万梨ちゃんが、欲しい」
そう言った遥斗があたしの肩に頭を乗せる。
「酔ってる?」
「まだ正気だから」
「……怪しい」
「万梨ちゃんが怖がってるのはわかってるんだけど」
「遥斗」
「ん?」
「あたしを、遥斗のものにして」
その途端、遥斗が顔を上げた。その頬に触れる。
「万梨ちゃん……」
「遥斗の好きにして」
途端に遥斗の頬が紅潮する。あたしもなんだか恥ずかしくなった。