かけぬける青空は、きっと君とつながっている
 
2人に心配はかけまいと、努めて明るく、おっとっと、と冗談っぽくよろけながら足を前に出すと、しかし間宮さんにがっしりと腕を取られたあたしは、そのまま、ひょいとおぶられる。

それを見たお母さんは「布団を敷くわね」と言って、あたしたちを追い越して歩いていってしまって、夜道に2人、残されてしまった。


「だから、あれほど、何か食っとけって言ったんだろうが。自業自得なんだよ。バカが」

「すみません……」

「ったく。これだからお前は、目が離せない」

「ご迷惑をおかけして……」

「分かってんなら、さっさと食って寝ろ」

「はい」


闇に紛れて見えにくくなっていくお母さんの後ろ姿をぼーっと眺めながら、散々文句を言ってくる間宮さんに、あたしはひたすら謝る。

傾斜は緩やかなのだけれど、やたらと長い上り坂の初めのほうで足が動かなくなってしまったため、間宮さんには、2度もおぶってもらうことになって、申し訳ない気持ちしかない。

加えて、今夜は蒸し暑いし、間宮さんだって、ほとんど何も口にしていなかったのだ、もしも具合を悪くさせてしまったら、それこそ、いくら謝っても謝り足りないだろう。

面目なさすぎる、あたし……。
 
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