かけぬける青空は、きっと君とつながっている
●エピローグ
 
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「おーい、まみりーん。花火、言われた通りに並べ終わったんだけど、これでいいかー?」

「誰がまみりんだ、アホか」


じゃんけんに負けたハルが、何やらブツブツと文句らしき言葉を呟きながらひとりで花火を並べている様子を、間宮さんと香ちゃん、それにあたしとで眺めていると、しばらくして、そのハルが顔を上げ、間宮さんを呼んだ。

間宮さんもまた、ブツブツと文句を言いながらハルのそばまで行って頭をぺしっと叩き、香ちゃんとあたしは“まみりん”にぷっと吹き出す。

間宮さんのあだ名にしては、あまりにも似合わなさすぎて、なかなか笑いが治まらない。


あたしたち4人は、今、高台にある展望台で打ち上げ花火をしようと準備をしていた。

番組の放送が終わり、いつものように反省会をして局を出ると、外で3人がそれぞれに花火の袋を持ってあたしを待っていたのだ。

驚いて言葉が出ないあたしに、間宮さんは「行くぞ」と一言だけ言って、スタスタと歩いていってしまい、ハルも香ちゃんも、ただ笑っていただけで、あれよあれよという間に展望台に着き、こうして花火をしようとしている。
 
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