俺様編集者に翻弄されています!
 【大海出版主催 謝恩パーティ日時詳細】


 悠里は氷室がら送信されてきたファイルの中身を開くと、パーティ会場が都内でも有数のプリンスホテルだったことに大いなるプレッシャーを感じていた。


(……ホテルでお食事なんて年に一度あるかないかくらいのレベルだよ? そんな田舎者の私が、こんな高級ホテルに呼び出されるなんて殺生だよ……行きたくないよ)


 体裁の付き合いほど煩わしいものはない。


 パーティのことを考えると、気が重くなって執筆の手がぴたりと止まってしまった。


(どうせあのエミリー先生だって、キラッキラしたドレスとか着て来ちゃったりするんだろうなぁ……なにが「来週の謝恩パーティでまたお会いしましょう」だ、あぁやだやだ!)



 先日のエミリーの件が尾を引いてないわけではない、気を抜くと今でも思い出して憂鬱になる。


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