もしも… 《TABOO》
熱を冷ますように、私のケータイがなった。
隣の彼がそれを取り上げる。
「はい――ああ、俺? 隣の部屋の者だけど。彼女、あんたにフラれたって俺の部屋で泣いてるよ。早いとこ迎えに来てくんない?」
電話を切った彼とまともに目が合った。
「急いで来るってさ」
私は頷いた。
「なあ」
彼は真剣な目で言った。
「もしも……もしも俺が、あいつよりも前に出会っていたら――」
間もなくインターホンが鳴った。
隣の彼がそれを取り上げる。
「はい――ああ、俺? 隣の部屋の者だけど。彼女、あんたにフラれたって俺の部屋で泣いてるよ。早いとこ迎えに来てくんない?」
電話を切った彼とまともに目が合った。
「急いで来るってさ」
私は頷いた。
「なあ」
彼は真剣な目で言った。
「もしも……もしも俺が、あいつよりも前に出会っていたら――」
間もなくインターホンが鳴った。
