僕が男になった理由



 「お待たせしました」



 渡されたのは二種類ずつ盛られたジェラートで困惑した。



 「お姉さんこれ」


 「カップルの方へのサービスです」


 「あの、僕達は「ありがとうございます!」」


 「冬麻!?」


 「琉依奥の席座ろ」


 「ぁ…あぁ」



 冬麻に言われるがまま奥の座席に着いた。



 「冬麻」


 「琉依、カップルだってさ〜俺嬉しい〜」


 「…それが目的か」


 「違うよ?俺は琉依とデートがしたかっただけだもん」


 「…そうかよ」


 「でもでも〜カップルに見えたって!カップル!」


 「…騒ぐなよ」


 「ごめんなさい」


 「ほら、食わないと溶けちまうだろ」


 「は〜い!」



 …可愛いヤツ。











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