僕が男になった理由

銀色のイルカ




 「琉依は何が欲しい?」


 「は?」



 連れて来られた雑貨の店には何だかアジアン雑貨って感じのモノやシルバーアクセサリーが並んでた。



 「何か欲しいモノないの〜?琉依〜」


 「野菜、あと魚」


 「じゃなくて!スーパーは後で行くよ〜?だけど!その前に!」


 「あぁ、洗濯ネットも買わなきゃ」


 「違う違う!」


 「じゃあ何だよ」


 「琉依は今日の記念に何か欲しくないの〜?」


 「僕貯金してんだけど」


 「じゃあ俺が買うから!俺が働いた金だから!ね?心配しないで?」


 「は?仕事?」


 「ちょっとしたモデルの仕事だよ?」


 「冬麻…」


 「でもモデルは本当にたまにしかしないから無名なんだけどさ」



 おい。僕はモデルと歩いてたのか。



 「冬麻一応仮にも後輩で年下だろ」










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