【完】ヒミツの恋を君と。
そう思い始めると心配で、いてもたってもいられなくなる。

そんなあたしを見て、店長は笑った。





「いや、特別何かあったって訳じゃないんだ。ただ晴は、あまり自分を見せない奴だから、何かあるんじゃないかって心配に思ってただけだよ」


「…そうですか」





確かに晴は自分の内側を見せようとはしない。


バイト中はそれをそんなに思わないけど、学校でたまに見かける晴は周りの人と交わってる様には見えない。


まぁ、あたしの知ってる晴は、その2ヶ所にいる晴だけだから、他ではよく分からないけど?





「でも、モカがバイトに来る様になってからハルは少し変わったよ」


「え?変わった?」


「うん、明るく、丸くなったって感じだな」


「え!?明るく、丸く?あれで!?」





一体前の晴は、どんな傍若無人っぷりだったというのだろうか?





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