愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~

「いや、あのでもさっき、先約があるって……」

「うん、あるよ?うさちゃんとデートっていう約束がね」


そう言いながら私に優しく微笑むウサギ王子に、またドキッとしてしまった。


「ははっ、うさちゃんって本当に可愛い顔するね」

「なっ……!」

「そんな顔されたら、食べちゃうよ?」

「……っ!!」



顔が熱い。
自分でも火照ってるのがよくわかる。


こんなに男の人に顔を近付けられたのは初めてで。

ましてやこんな顔の整った人に言われるなんて、もう息ができない。


「そ、それじゃあさようならー!!」


私は逃げるようにその場を去り、また全力疾走した。


あれは……

ウサギ王子なんかじゃない!

オオカミだよ!!



ドキドキと鳴り止まない心臓に戸惑いを隠せない。
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