好きって言うまで離さねぇ。



さっきのことって……もちろん、冬哉と京香さんのこと。


……気になるに決まってるよ。



橘くんは心配してるような口調なのに……笑ってる?


その笑みは不気味に感じるくらい整然としていた。



「橘くん……何か知ってるの?」


恐る恐る疑問の言葉を口にした。



すでに教室には私達2人だけしかいない。


その静かな空間にふ、と笑い声が響いた。



「……いや、別に?……ただ」

「ただ……?」

「姉ちゃんと藍河冬哉がまた付き合えば、侑梨ちゃんが俺のものになるかなって」


不敵に微笑む橘くん。



< 228 / 359 >

この作品をシェア

pagetop