忘れ去られたキオク
『椎菜ー!! 長年の恋が叶ったじゃん!!』
『こっちまで嬉しくなっちゃうよね』
『もう、ほんとにありがとう!! あたし、めっちゃ嬉しいぃぃ!!』
相変わらずな会話がそこで繰り広げられている中、あたしは頭を捻る。
「ごめん、思い出せない」
過去のあたしたちに向けていた視線をエルネストに移す。
すると、エルネストは一瞬だけ目を見開くと、ぎゅっと瞑って言った。
「...よく、聞いてくれ」