オオカミとお姫様
「おはようございます」

詩音の声。
俺を見て驚いている。
いちいちかわいいんだよ。

「詩音、遅ぇんだよ。もうちょっと早く来いよ」

悪態をついた。
もうちょい、マシな言い方ねぇんかな。

「えっあっ、すみません」

また謝られた。
こいつ、すぐに謝るな。

まだ驚いてるよ。

「何突っ立ってんの?座れば?」

「…あっはい」

言われるがままに席に着いた。
遠いな。
もっと近いかと思ってたのに。
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