オオカミとお姫様
「あっあの!!」
…!!
詩音が話しかけてきた。
どうしたらいい?
急にまた緊張がっ。
何か話さないと…えっと…えっと…
「…スポーツドリンク」
思いついた言葉がこれだった。
「えっ?」
「スポーツドリンクっつってんの。買ってきてよ、あとでお金返すから」
「はっはい。今買ってきますねっ」
詩音の顔から少し笑みがこぼれていた。
嫌われて…ない。
そう確信した。
あんな最低なことしたのに。
そんな俺に笑顔を見せてくれるなんて。
…ちゃんと謝らないと。