アンラッキーなあたし
午後になり、会場はますます暇になった。占いコーナーもようやく人が引け、ルコ先生が遅いお昼休みへ出かけた。すっかり緊張の緩んだあたしは、この後何を食べようか、そんなことを考えながら一人ぼけーっと座っていた。
「あー!やっと人がいなくなった」
と、そこへ、どっから湧いて出たのか、真夏のハエもびっくりな素早さで恵梨菜がやって来きた。しかも、あたしの目の前に腰を下ろすと、「お姉さん、占ってくださぁい」と、手を差し伸べるではないか。
いやいや、手相占いじゃないんだけど。
あたしは、目の前に突き出た恵梨菜の真っ白に美しい手をぴしゃりと払いたい衝動にかられた。
「タロット占いなんですが」
とはいえ、内心びくびくしていた。さすがはノミ以下の心臓。
これだけの至近距離で顔を見られたら、さすがにばれるのではないかと焦った。
「あー!やっと人がいなくなった」
と、そこへ、どっから湧いて出たのか、真夏のハエもびっくりな素早さで恵梨菜がやって来きた。しかも、あたしの目の前に腰を下ろすと、「お姉さん、占ってくださぁい」と、手を差し伸べるではないか。
いやいや、手相占いじゃないんだけど。
あたしは、目の前に突き出た恵梨菜の真っ白に美しい手をぴしゃりと払いたい衝動にかられた。
「タロット占いなんですが」
とはいえ、内心びくびくしていた。さすがはノミ以下の心臓。
これだけの至近距離で顔を見られたら、さすがにばれるのではないかと焦った。