アンラッキーなあたし
「何でもいいですぅ。恋愛運をみてくださぁい」

けれど、恵梨菜はまったく気付かない。髪の毛を指先にくるくるからめながら、期待に目を輝かせている。

女はやっぱり占いがすきなのだ。

仕方なくカードをシャッフルしながら、待てよと、あたしの中にむくむくと意地悪な気持ちが芽生えた。

恵梨菜が占いコーナーに座ったのを見た他の社員も、何人か興味深そうに集まってくる。その中には、千葉の姿もあった。

ようし、みんなの前で思いきり恥を書かせてやろうじゃないか。

あたしは、適当に切ったカードを適当に並べると、大げさにため息をついた。
< 129 / 354 >

この作品をシェア

pagetop