アンラッキーなあたし
「あー、あたし家なき子になったら出家します。修道院に入ります。そんでもって神様と結婚しまぁす」

あたしの暴走は止まらない。

「そんな理由で結婚されたら神様だって迷惑だろう！とにかく落ち着け！」

千葉が暴れるあたしを羽交い絞めにした。身動きの取れなくなったあたしは、迷わず千葉の手に噛み付いた。

「いてぇ！てめぇは一体どんだけ俺を傷つけりゃすむんだ…」

千葉の手にはくっきりとあたしの歯型がついている。あたしはあぐらをかいて座り、千葉を無理やり横に座らせだ。

「ほら、てめぇも飲みやがれ。おい、ねーちゃん。お代わり」

アルバイトらしき若い女の店員が呆れ顔であたしから空のジョッキをひったくる。

ちょとくらい可愛いからっていい気になっているのだ。

こうなりゃ、誰それ構わず当り散らしてやる。
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