アンラッキーなあたし
どういうことだ、しっかりしろ自分!と、気合を掛けるのだが、体は眠いといっている。

だめだ、また落ちそうだ…。

そうしてまどろみかけたその時、

「ん、朝か…」

と、隣りから声がした。

千葉だった。

それにより眠気は吹っ飛んでしまった。が、なぜ、なぜあんたがここにいる?

硬直したあたしと千葉の目が合う。その距離わずが数センチ。あたしたちはしばし見つめあい、同時に叫んだ。

「なぜ、(お前・あんた)がここにいるー!」

驚きのあまりあたしはベッドから飛び起き、千葉は転がり落ちた。

そして、二度驚くことになる。なんと、あたしたちは、互いに生まれたままの姿だったのだ。

いつから、あたしと千葉は、アダムとイブになってしまったのだろう。いや、アダムとイブですら木の葉をまとっているというのに、あたしたちは一糸まとわぬ有様だ。
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