アンラッキーなあたし
ぎゃー!と叫んであたしが布団をかぶると、うぉー!と叫んで千葉も布団にもぐりこんできた。

「ちょっと、入ってこないで下さい!」

ヒョウ柄の布団をぎゅっと引っ張る。

「お前こそ出てけ!ここは俺んちだ!」

そうか、千葉の家だったのか。どうりで違和感が…。お邪魔しました…。

と、引き下がれる状況ではなかった。

なぜ、あたしたちは裸なのだろう?同じベットで眠っていたのだろう?

千葉も同じことを考えているらしく、呆然と天井を見つめている。

「あの、あたしはなぜ千葉さんの家にいるのでしょう?」

改めて訊ねると、「わからねぇ」と千葉。

「なんでわかんないんですか!」

「てめぇが浴びるように酒を飲ませたせいだ!バカ女!」

千葉は大声をあげ切れた。
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