アンラッキーなあたし
その日の夜、あたしはさっそく千葉に成果のほどを尋ねた。

「とりあえずアドレスに登録しているオス全員に送信した」

唐揚げをむしゃむしゃしながら、千葉は自身の活動を報告する。

っていうか、オスって…。

「え、全員?それって何人?」

しかし、こうなりゃオスでもなんでもどんとこいだ。最悪チンパンジーまでなら許す、と、あたしのストライクゾーンはどんどん広がる一方だ。

「さあ?とにかく全員だよ。ずいぶん連絡を取っていないやつにまで。久しぶりに連絡したのがきっかけで同窓会を開こうって話しでもりあがってるよ」

そりゃ、よかったね。でも、それって、つまり、あたしの話しはスルーされたわけね?

「けど、まぁ、彼女がいるのや、結婚してるのや、婚約してるやつも予想外に多かったから、あんま期待すんなよ」

千葉がすかさず釘をさした。

「そうですか…」

やっぱりね。

わかってはいたけれど、落ち込んだ。それはたてまえで、本当はあたしがブスだから断られたのだろう。
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