アンラッキーなあたし
「それよりさ、部屋どうする?ご覧の通り、二部屋しかないし…。」

千葉は困った顔をしている。

そういやそうだ。弥生はどこに寝るんだろう?

「そんなの簡単だよ!ヤヨと翔太がベッドで寝て、おばさんがソファーで寝たらいいよ!」

当然のように言い放つ弥生。大根で殴っていいですか?

「いや…。それはあんまりだろ?そもそもベッドルームは桜庭に提供していたし。それに弥生と俺は付き合ってないんだから、同じベッドで眠るわけにはいかないよ?」

そーだ、そーだ!

「えぇ~、翔太カタイよぉ。いつからそんなカチンカチンになっちゃったわけぇ?」

「そこはケジメつけねぇと…。」

「いいよぉ、そんなの!一緒に寝ようよぉ?」

「う~ん…。」

弥生に擦り寄られた千葉は、今にも落ちそうだ。なんてモロいけじめだろう。こうなりゃあたしも参戦してやろうじゃないか。

「でも、千葉さんと弥生ちゃんがドア一枚挟んで2人で寝てると思うと、あたし気まずいです…」

今にも落城しそうな千葉の気持ちをあたしは懸命に支えた。弥生が「余計な事言うな!」って顔であたしを睨んでる。あたしも睨み返した。見えない火花がばちばちとぶつかり合う。
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