アンラッキーなあたし
「まあ、まあ。お前らしい寝言だよ。ところでさ、今日約束の日だろ?」

「約束?」

「ほら、ルコ先生との約束だよ!彼氏連れてくるやつ…。」

「あぁ…。あれね。その約束ならもう無効だよ」

起き上がり、あたしはうな垂れた。

「あたし、ルコ先生にも見捨てられちゃったんです。それに、連れて行く相手もいないですし」

俯くあたしに、千葉はため息をついた。

「俺のせいだよな…。シンディーとの約束の日にあんな事頼んだから。本当にごめんな」

「よして下さいよ!千葉さんのせいじゃないです。シンディーとは初めから縁が無かったんですよ…。」

でも今こんな状態に陥ったのはシンディーの呪いかもしれない…。

そう思ったけど、千葉を責める気にはなれなかった。それに、あたしが不幸になっても千葉が幸せならいいとも思った。

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