アンラッキーなあたし
「けど、こんな始まりがあってもいいと思わないか?世の中、運命的な恋や、一目惚れやロマンチックでドラマ的な恋だけじゃないんだ。俺はお前を放っておけない。それじゃだめか?」

ふんだ。どうせなら、ロマンチックでドラマみたいな恋がよかった。

でも、それってなんだかあたしらしくない。こんな始まりの方が、ずっとあたしには似合っているような気がする。

「何すねてんだよ」

「だって、ブスって…」

「お前はな、気持ちがブスなんだよ。これから、その根性叩きなおしてやるよ」

「スポコン漫画じゃないんです!」

「まあまあ。それで、どうするんだ?俺の申し出にのっかるのか?それとも、ホームレスに戻るか?そうするなら、引きとめはしないぞ」

さあ、どうする?と千葉が意地悪な笑みを浮かべた。

そんなの、決まってるじゃないか。ずるい、ずるいですよ。

あたしの出した答えは…。
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