携帯小説~誰かのための予言~
「先生! 矢沢先生の連絡先教えてください!!」

ワカナが真っ青な顔して香坂先生に詰め寄っていた。

「だから、病気の方は心配ないって言っただろ」

「でも、でも…!!」




アサコが深呼吸して立ち上がった。


「香坂先生、私たち矢沢先生のお見舞いって言うか、一言だけでも気持ちを伝えたいんです。だから、お願いします。電話番号だけでも教えてください」


さすが、アサコ!

あんなふうに言われたら、同じ教師としてぐぐっとくるだろう。



案の定、香坂先生は「特別だからな」と言ってメモ書きをアサコに手渡した。



「いいか、早く帰れよ。学校の鍵閉まっちゃっても知らないぞ!」


そう言って、香坂先生は教室をあとにした。
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