《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』

★★★

あれから、約一年たって当たり前のように明治通りの桜がまた咲き始めている。



あれ?

自販機で買った缶コーヒーを上下に軽く振りながら、窓に近づいてみる。


桜の木を目を細めて見上げる女がいた。首が折れそうなほど上を向いている。


俺は、窓から離れ自販機に向かうとホットゆずのボタンを押した。


ガラガラガシャン。


落ちてきたホットゆずをジャケットのポケットへ入れ、走って非常階段を下りていく。



オフィスビルの自動ドアが、ゆっくり開くのももどかしく感じる。
開いた隙間から、すり抜けるようにして歩道へ走り出た。




「真澄!」


首を折れる位にしていた彼女が、名前を呼ばれてゆっくり俺の方に向く。


微笑んだ彼女が軽く上げた左手の薬指にリングが光って見えていた。


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