《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』

その後、三浦の住所と電話番号を聞いてスマホにメモリ、私はズドーンと賭け事で負けたような暗くて切なくてやるせない気分で家に帰った。

足取りは鉛か鋼鉄みたいに重かった。

本気で嫌になる。

家に入るとベッド脇にある引き出しからく◯モンの顔した小銭入れを取り出し、中から10円玉を三枚取り出した。

きっちり30円。これさえ返せばあの邪悪な男と悪縁が切れる。

あともう少し我慢すれば……

買ってきたスイーツを冷蔵庫にしまい、また玄関へ向かった。

それにしてもお腹減ったなぁ。

こんな目に合うなら、昨日のうちにあの場で益岡さんに払っとけば良かった。もしくは、万里に出しといてもらうんだった。そうよ、万里にならいつでも返せたのに。

階段を使う気力もなく、私の部屋は二階なのにエレベーターを使った。

それぐらいドッとつかれていたのだ。
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